太陽のように明るい君に。
焦りながらも、切れてしまうとまずいと思い、横に指を滑らせてスマホを耳に当てる
『あ...もしもし、海羅?』
「あ、暁くん...」
電話の暁くんの声は、いつもより低く聞こえた
急に電話なんて、どうしたんだろう...?
『来週の土曜日に、試合があるんだ
3年生の、引退がかかってる最後の試合』
暁くんの言葉に、ある事を思い出し、ヒュ、と息を飲む
でも、平然を保ち「うん」と返した
『俺、スタメンに選ばれたんだ』
「え!?凄い...!」