太陽のように明るい君に。



試合は終わり、林床高校の選手たちはコートから立ち去った

私たちは2階の観客席から1階に降り、暁くんと山本くんがホールに出てくるのを待つことにした



「遅いわね、あの人たち」


「勝って喜んでるんだよ、きっと」


遅いと毒を吐く雪に、小さく笑ってそう言いながら、ホールに置いてあるソファに腰を下ろした



「海羅!」


「雪!」



私たちを呼ぶ声が聞こえ、2人で顔を上げると

まだ微かに汗の滲んでいる2人の姿



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