太陽のように明るい君に。



暫し、沈黙が流れ


「あの、海羅...あのね、あの時「海羅...っ」


沈黙を破り、話しかけてきた沙織の言葉を遮ったのは


暁くんで、走ったのか、焦ったように、息を切らしながら私の名前を呼んでいた


「あ、暁くん...!」


「急に迷子になるから...っ」


はぁ、と息を切らす暁くんに「ごめんね...」と眉を下げて謝ると、暁くんは私の隣に立つ沙織に視線を向けた


誰?と言ったように不思議そうに彼女を見つめる暁くん


「あ、海羅ごめん、あたしもう行くね!」


すると沙織は何故か焦ったように、逃げるように私たちの元から走り去って行ってしまった



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