太陽のように明るい君に。



まぁ、翔に常に言われる程、俺は容姿に恵まれているらしく、告白されることも度々ある

でも俺自身、恋という経験はなく、初恋すらまだ


それに比べて翔は明るい茶髪に耳にはいくつかのピアスが付いていて、昔はかなり遊んでいたらしい


「昔は」から始まる翔の昔話を聞くのはもう慣れてしまった



少し歩いて下駄箱に着き、靴箱から外履きを取ろうとしたとき、俺はある事を思い出した



「やばい、今日図書室で借りた本の返却日だった」



< 4 / 196 >

この作品をシェア

pagetop