太陽のように明るい君に。
廣田さんは、自分が守れない悔しさか、唇を噛み締めながらそう言った
その姿を見て、本当に浅野さんが大事なんだ、と思った
「分かった」
俺がそう言うと、廣田さんはホ、と胸を撫で下ろした表情をした
「俺も」と隣で言う翔も、何かを心に決めたように頷いていた
「もう傷ついて欲しくないの」
俺らに聞こえないほど小さく、何かを言った廣田さんに「え?」と翔が聞き返す
「とにかく、頼んだわよ」
翔の問いかけに答えず、廣田さんはそう言ってその場から立ち去って行った