太陽のように明るい君に。



その日の帰り道、さっきの出来事を翔と話していた


「なんか、訳ありっぽかったよな」


翔のその言葉に、俺は直ぐに頷いた
廣田さんは浅野さんのことを大事にしてる、それと他にも、何か違う理由がありそうだった


「でも、今回浅野さんの上履きがあんなになったのは俺のせいだから」


俺が守る、と翔に言うと「太陽お前男だな!」とパン、と軽く俺の背中を叩いてきた

手加減無しで叩くもんだから背中がビリビリするけど、「俺も協力する」と翔が言ったから、俺は笑って頷いた


この時俺は何も分かってなくて


自分が巻いた種が浅野さんを傷つけてしまうなんて






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