太陽のように明るい君に。



ガチャン、というドアが開く音と共に、聞いたことないくらい低い声が聞こえた

後ろを振り向くと、眉間に皺を寄せ、怒りの形相を浮かべる雪、暁くん、山本くんの姿


「た、太陽...!?」


暁くんの姿を見た白石さんは血相を変え、白石さんを囲う2人と共にあたふたと慌て始めた

「ち、違うの!

浅野さんと少し話を」



「話だけで、浅野さんの頬が腫れるのかよ!!!」


低い、微かに震えた声でそう怒鳴る暁くんを見て、白石さんたち3人組はプルプルと身体を震わせて、目には涙を浮かべていた


「遅くなってごめん、海羅」

雪は私に駆け寄り、叩かれた頬を優しく摩ってくれた



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