太陽のように明るい君に。



頬は痛い
白石さんたちに言われた言葉も、辛い

でもそれ以上に

3人が助けに来てくれたことが嬉しくて、ポロポロと大粒の涙が流れた


「た、太陽が悪いのよ...!

こんな地味で勉強しか取り柄がない奴に構うから...!」


暁くんに怒鳴られたのにも関わらず、まだ白石さんはそんなことを言い出して、私の前に立つ暁くんは拳を握り締めていた


「悪いけど

俺白石みたいな女、1番嫌いだから」


淡々と、低い声でそう言った暁くんの言葉に、白石さんがヒュ、と息を飲む音が聞こえた気がした


「っ...も、もう良いわよ...っ」


白石さんは涙声のまま、パタパタと逃げるように空き教室を出て行って、それを追うように2人の女子生徒も走り去っていった



< 64 / 196 >

この作品をシェア

pagetop