太陽のように明るい君に。



白石さんたちが立ち去った後、暁くんは私の前にしゃがみこみ

「浅野さん、本当にごめん」

そう一言、謝罪の言葉を発した

私は首を横に振り、それでも暁くんは眉を下げたままで


「助けてくれて、ありがとう...っ」


私が涙声のままそう言うと、
ふわ、とシトラスの香りに包まれた

少しして、暁くんに抱き締められているのだと分かって


ぼぼぼ、と頬が紅潮するのが分かる



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