太陽のように明るい君に。



バタバタと廊下を走り抜け、途中「暁!廊下は走るな!」と俺を注意する教師の声に耳もくれず、俺は走り続けた


何だ、あれ

浅野さんは、あんなに美人だったのか?


他に、この学校で彼女の素顔を知る人は居るのだろうか


「あ、太陽来たき...おいどうした?


顔真っ赤だぞ」



再び合流した翔の言う通り、俺の顔は尋常ではない程、紅潮していて──────



俺以外に知られたくない────────




────────そう思ってしまったんだ。



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