君中毒-Another Stories-



―…幼稚園の時から苦手な男の子と同じクラスだった。



…それだけでも嫌なのに。




「飼育係は佐野くんと福永さんでーす。」



先生の声と、黒板に書かれた私たちの名前。


クラスのみんなは自分じゃなくて安心しているような表情。



「瑛未(えみ)ちゃん…大丈夫?」



後ろの席の友達が心配そうに私の顔を覗き込んだ。


……大丈夫……な訳…ない。




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