君中毒-Another Stories-

きらびやかなロビーに、目移りしてばかりのゆい。



オートロック…


すごく高そうなマンションだ…



「はい、入って？」



エレベーターを降りて、すぐの場所が侑次さんのお部屋らしい。



「…お邪魔します…」


いつでも助けが呼べるように携帯を握りしめて部屋に入ったゆい。



外観から予想出来たように、中もかなり広い。



「あ、こっち。ゆいちゃんに見てほしいものがあるんだ。」


「……ゆいに？」


「そ…どうぞ。」



ガチャっと、目の前のドアを侑次さんが開けた。


そして、ゆいにその中へ入るように促す。



ゆいは、ためらいながらも恐る恐る部屋に入っていくと―…



「…………」


「あれ？無反応？」




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