君中毒-Another Stories-
瑛未たんのような、うるうるの目にほだされて…何となく了承してしまった。
……まぁ…
悪い人じゃなさそうだし…多分。
「突然だけど、ゆいちゃんにお願いがあるんだよね。」
「……え、何ですか?」
「この衣装に、着替えてほしいんだけど。」
そんな言葉とともに、ゆいの目の前には…たくさんの衣装が用意された。
「……………」
「可愛いでしょ?」
メイド服、着ぐるみ、制服…
『悪い人』じゃない。
『変態』なんだ。
「帰ります。」
「え、何で!?」
「ゆいはノーマルの道を歩んで行きたいんですー!!」
「えぇ!?いーじゃん!商品開発に協力してよ!オレら、友達じゃん?」
……う。
確かに友達…かもしれないけど。
これって、脅しなのでは?
そうですよね、瑛未たん!
.