幸せアプリ
なんの変哲もない普通の財布。
アミから渡された私の財布には
万札なんて入ってない。



アプリの力は消えてしまったんじゃないか、と安堵し。


私は財布を受け取った。


なんだ、良かった。


じゃあ、この不思議な日々は終わっていくに違いない、と感じていた。


きっとマナミも、元に戻って。

エミも還ってくる。









そんなことはーーーーーーーーーーーーーー








「リサ、お昼ご飯買いに行こうよ!」





アミに誘われ財布とスマホを持った瞬間ーーーー血の気が引いて行く。




財布が、、重たい。



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