幸せアプリ
"あなたは、ちゃんと幸せアプリの意味を分かってくれたからーーーー



あなたを解放してあげる。


幸せアプリで、得た幸せは偽物。
本当の幸せに気づけた証。


アプリを削除しますかーー?"




え、またあの声。

ってか、女の子の声。






え、削除できるの?





「私、初めはさ。
お金増えたら幸せって幸せアプリ始めたけど。
やっぱりなんか変だよ。
それよりも、もっと大切なもんがあったのに気づかなくてーーーー灰にしてしまった」



私は灰になった財布を見つめた。

悲しいーーーー。



お金持ちじゃなくてもいい。

普通の幸せが欲しい。

幸せアプリなんかに頼らないーーーー。






「幸せアプリを削除します!」









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