幸せアプリ
「人、1人の人生を狂わした代償はさ。
みんなで一緒にしょ」




私は笑っていた。




逃げようとするクラスメイトは、ドアに向かって走り出したけどーー


私が指をくるくる回すと、元の立ち位置に戻った。




「え、何!?」


「か、身体が勝手にっ」




パニックに陥るクラスメイト。

まるであやつり人形だ。



「大丈夫だよ。
私はーー1人で逝ってしまったけど。
みんな一緒だから」



私はーーニコリ、と微笑んだ。



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