小動物な後輩君の愛が深すぎる
「……透瑠くんさ、自分のこと責める癖があるよね。再会した時も申し訳さなそうにしてたし、こないだのキャンプの時もだし」

「それは迷惑かけたからです……」

「迷惑だなんて1度も思ったことないよ?」



清花さんは優しく笑って、俺の頭をポンポンし始めた。

俺のせいでバレたっていうのに、なんでそんなに優しくするの?

それこそ勘違いしちゃうよ。


頭を撫でる手を取って握りしめた。



「えっ、何?」

「清花さん、俺……っ」

「俺の家でイチャつくのはやめてくださーい」



隼く……っ、いつの間に⁉



「ケンカしてるのかと思ったら……トイレの前で何やってるんだよ」

「様子がおかしかったから話聞いてただけ。別にイチャついてない」



うわ、全部聞こえてたのか……。



「透瑠、さっきはごめんな。お腹は大丈夫か?」

「うん……平気」

「そっか。ってか透瑠って意外と大胆だったんだな」



……うわぁぁ! 勝手に手握るなんて何やってんだ俺!
ってか口走ろうとしてたよな⁉ 勘違いも(はなは)だしいぞ⁉



「こら、そんなにからかわない! 勉強再開するよ!」

「はいよー」
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