小動物な後輩君の愛が深すぎる



夜の12時を回ったところで勉強を切り上げ、修学旅行の夜のような男子会が始まった。



「透瑠ってさ、清花のこと好き?」

「えっ⁉ な、何急に」

「あいつといる時、顔ふにゃふにゃしてるからさ」



ふにゃふにゃ……樹も似たようなこと言ってたな。

俺ってそんなにわかりやすいのか?



「応援してるよ」

「……ありがと」



完全にバレてしまった。けど、強力な味方ができて心強いや。



「隼くんは好きな人いるの?」

「昔はいたよ」

「マジ? どんな人だったの?」

「えー、気になる?」

「そりゃあ、隼くんかっこいいから、どんな子がタイプなのかなって」

「ええ~っ、照れるなぁ」



わ、口元がゆるゆるだ。
ここまでデレデレしてる隼くん初めて見たかも。

ガチ恋だったんだろうなぁ。ますます気になる。



「見た目はどんな感じ?」

「ちっちゃくて、元気いっぱいで、綺麗か可愛いでいったら可愛い系」

「へぇ~、性格は?」

「ちょっぴり気が強くて、口調は少し強め。でも、家族思いの優しい子だったよ」
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