小動物な後輩君の愛が深すぎる
保健室殺到事件
──ピンポーン。




『清花~!』

『智恵理! 急に家に来るなんてどうしたの?』

『はい! これ!』

『ノート……わざわざ持ってきたの?月曜日でも良かったのに』

『学校だと汚しちゃいそうだし、誰かに読まれたら嫌じゃない?
だから、これからはポストに入れて交換しようよ』

『うん、わかった。書いたら入れとくね』




────ピピピピピピ。



「……夢か」



鳴り響く目覚ましを止め、起き上がってカーテンを開ける。


あの始業式の日から丸々1ヶ月が過ぎた。

あれから何度も彼女の夢を見る。

しかも内容は、当時あった出来事ばかり。


あまりにもリアルだから、時々夢と現実がごちゃごちゃになって、起きた時に気持ち悪い感覚になる。



「顔色悪……」



鏡で自分の顔を見ると、げっそりと疲れきった顔をしていた。

先月の体育祭が終わってから、全然熟睡できてないんだよね。練習期間中はぐっすり眠れてたのにな。
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