小動物な後輩君の愛が深すぎる
「「おはよ~!」」

「あ……おはよう」



少し俯き気味で登校していると、怜也くんと菫がやってきた。


今日も一緒なんだ。最近よくふたりで登下校してるみたいだけど、何か進展あったのかな。



「清花……最近顔色悪くない? ちゃんと睡眠取れてる?」

「寝てはいるんだけど、毎晩夢を見るの……」

「夢? 悪夢にうなされてるとか?」

「いや、別に怖い夢じゃないから……」



2人の問いに答えるも、声を出す気力もない。

朝から暗い顔してたら心配されちゃうってわかってるのに。ダメだなぁ私。


菫と別れて教室に入り、机に突っ伏す。



「何かあった?」

「……親友に会いに行ってからなんだ。毎晩夢に出てくるの」

「あー……あの後輩くんのお姉さん?」

「うん……」



突っ伏したまま怜也くんに返答した。


夢の中では恋バナしたり、ハンバーガー食べたり、公園で遊んだりして楽しみまくっている。

けど……なんで毎晩出てくるの……?
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