小動物な後輩君の愛が深すぎる
毎日ジロジロ見られるだけでもストレスなのに、委員会中もずっと視線を感じて集中できやしない。

それに最近、朝起きると体が重かったり、お腹が痛い時があるんだよね。

学校に行くと神経張り巡らすからかな。

男子達の相手をするために保健委員になったわけじゃないのに……。







中間テストが終了し、嬉しそうに話しているみんなの声が聞こえる。

一方私は、



『平均点取れるかな……』



体調を崩したせいであまり勉強できず、思ったように解けなかった。



『大丈夫だよ、清花なら挽回できるって』

『うん……』



ホームルームが終わり、隼に励まされながら下駄箱へ向かう。

この学校、一応進学校だから何気にレベル高いんだよね。まだ赤点の心配はないけど、これ以上点は落としたくない。



『────……て!』



ん……?
今何か聞こえたような……聞き間違いかな?

一瞬立ち止まったものの、空耳かなと思い、歩を進める。



『…………助けて!』
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