小動物な後輩君の愛が深すぎる
◇
「────で、その後、あの先輩達から絡まれることはなくなったんだ」
「そうですか……」
翌週の月曜日、『もう2度と関わりません』って半泣き状態で謝られた。
生徒指導の先生に怒られたから……というより、多分海先生が怖かったからだと思う。
普段にこやかで穏やかだからこそ、その分怒った時のギャップが激しいというか。
今思い出しても鳥肌が立つくらいだ。
それからは、下心があるなと感じた男子には、一切笑いかけることなく接するようになった。
淡々と接していくうちに、徐々にそういう人達が来ることも減り、精神的にも解放されて体調も回復。
そして、下がっていた成績も元に戻った。
「まさかラグ先輩も苦しんでいたなんて知りませんでした。だからショッピングモールの時も絡まれてたんですね」
「うん」
同じように男子関係で悩んでいるのなら打ち解け合えるかもと思って、菫とはこの出来事をきっかけに話すようになったっけ。
今ではスキンシップがちょっと激しいと感じるくらい、心を許してくれている。
あの先輩達を許したわけじゃないけれど、菫の初めての女友達になれたから、そこだけは感謝してるかな。
「────で、その後、あの先輩達から絡まれることはなくなったんだ」
「そうですか……」
翌週の月曜日、『もう2度と関わりません』って半泣き状態で謝られた。
生徒指導の先生に怒られたから……というより、多分海先生が怖かったからだと思う。
普段にこやかで穏やかだからこそ、その分怒った時のギャップが激しいというか。
今思い出しても鳥肌が立つくらいだ。
それからは、下心があるなと感じた男子には、一切笑いかけることなく接するようになった。
淡々と接していくうちに、徐々にそういう人達が来ることも減り、精神的にも解放されて体調も回復。
そして、下がっていた成績も元に戻った。
「まさかラグ先輩も苦しんでいたなんて知りませんでした。だからショッピングモールの時も絡まれてたんですね」
「うん」
同じように男子関係で悩んでいるのなら打ち解け合えるかもと思って、菫とはこの出来事をきっかけに話すようになったっけ。
今ではスキンシップがちょっと激しいと感じるくらい、心を許してくれている。
あの先輩達を許したわけじゃないけれど、菫の初めての女友達になれたから、そこだけは感謝してるかな。