小動物な後輩君の愛が深すぎる
2週間後の日曜日。
待ちに待った文化祭の日がやって来た。



「コーヒーふたつお願いします」

「はい、かしこまりました」



教室でお客さん達から注文を受け回る。

まだ午前中にも関わらず、席がほぼ全部埋まっていて、一息つく暇もない状態だ。



「すいませーん!」

「はーい!」



ふぅ、これは明日筋肉痛になりそうだ……。



「ミルクティーください!」

「菫! 来てたんだ」



振り向くと、笑顔で手を振る菫を発見。

友達が店番中でひとりで来たらしい。



「忙しそうだね、何時に終わりそう?」

「11時半だけど、人多いから時間かかるかも」

「そっか~。私12時から店番だから一緒に回るの難しそうだね」



しょぼんと残念そうに眉尻を下げた菫。

菫は、怜也くんが女装コンテスト出るって知ってるのかな……?
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