小動物な後輩君の愛が深すぎる
「彼女には金輪際関わらないと約束したはずですよね?」

「違うって! 俺らはこのメイドに用があって……」

「どう見ても嫌がってますよね? わからないんですか?」



怒りがふつふつと込み上げる。

この人達は、去年菫にしつこく絡んできたあげく、私達を恐怖のどん底に落とした先輩達。


透瑠くんに用があると言っているけれど、菫の目が少し涙目になっている。

あれだけペコペコしながら2度と関わらないって謝ったのに、また怖がらせるなんて……!



「……チッ、年下のくせに調子乗りやがって」

「えっ?」

「顔がいいからって調子乗んなよ性格ブス!」



突然声を荒げた先輩にビクッと体が揺れる。



「は……⁉ 先輩、昔私に何て言ったか覚えて……」

「黙れ!」



少し震えながら言い返すと、逆ギレした先輩が私に向かって拳を振り上げてきた。

っ……殴られる……!



「先生! こっちです!」

「お前ら……っ、何やってるんだ!」
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