小動物な後輩君の愛が深すぎる




「綿原さんって、水沢くんのこと、モルくんって呼ぶんだね」

「うん。モルモットに似てるから呼んでるんだって」

「あ~確かに可愛いよな。俺も呼ぼうかな~」



文化祭が終わり、怜也くんと一緒に校内に貼ったポスターを剥がす。


怜也くんまでモルくん呼ばわりしたら、2度と名前で呼んでくれなくなりそう。

やめておいたほうがいいよと忠告しておいた。


その放課後。



「クリスマスパーティーですか?」

「うん。来月の24日、終業式じゃない?
だから、学校終わったらみんなで隼の家に集まってやろうって、さっき怜也くんと話してたの」



透瑠くんと待ち合わせして一緒に帰路に就く。


どうやら隼が、『クリスマスイブは親いないから、みんなでパーティーしようぜ』と言い出したらしい。

夏休みと同様、今回も両親が懸賞で当たった旅行に行くから、家に誰もいないとのこと。


ただでさえ共働きでひとりで過ごすことが多いもんね。
さすがにイブもクリスマスも1人は寂しいか。
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