小動物な後輩君の愛が深すぎる
あの時、ちょっと真剣な顔してたから、真面目な内容なのかも。


……そういえば、交換ノートの話、まだ聞いてなかったっけ。

もしかすると、その話がしたかったとか……?



「あ、そうだ。今日男子組は仮装していくことになったんですよ」

「へぇ~! またうさぎになるの?」

「違います。今回はトナカイです。衣装を用意するとお金がかかるので、クリスマスをイメージした服で行くんですよ」



なるほど。どっちにしろ動物か。トナカイも似合いそう。



「毎回うさぎいじりして。いい加減ハロウィンを引きずるのやめてくださいよ」

「ごめんごめん」



うさぎで思い出した。

実はコンテストの後、再び噂になって、陰で『うさぎのメイドくん』って呼ばれてたんだっけ。

怜也くんと菫からも、会う度にものすごく可愛がられたんだって。



「コンテストの後、うさぎくん、メイドくん、モルくんって、3つのあだ名で呼ばれてたよね」

「ハハハ。3つって多くないですか? 混乱しましたよ~」



最近は噂されることはなくなって、健在しているのはモルくんだけ。

まぁ、このあだ名で呼ぶのはひとりしかいないからね。
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