小動物な後輩君の愛が深すぎる
心配していると……。



「透瑠くん大丈夫⁉」

「えっ?」



彼の鼻から鮮明な血が……。

なんで……⁉ ここ、そんなに暖房効いてないよね⁉



「鼻血が出るほど見とれてました的な?」

「あまりにも美しすぎてドキドキしちゃったかんじ?」



顔をニヤつかせながら透瑠くんをからかう、隼と怜也くん。

えっ、ドキドキしてたの⁉
って、それよりティッシュティッシュ!



「大丈夫?」

「あああ近寄らないでください! 綺麗な服が汚れちゃいます!」



ティッシュを受け取った透瑠くんは、サササーッと離れて鼻を押さえた。

そこまで距離を取らなくても……。
勢い良く逃げられたら寂しいじゃないか。



「モルくん可愛いね~。見ててキュンキュンする~!」

「…………」



もう、菫まで……。

透瑠くんめちゃめちゃ睨んでるじゃん。

もうお昼過ぎてるけど、鼻血が治まるまでしばらく待ちますか。
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