小動物な後輩君の愛が深すぎる

プレゼント交換を終えて、トランプゲームをすることに。



「私、一抜け~」



残っていた最後のカードを、中央のカードの山に置いた。

ババ抜きは昔から得意なのだ。



「やったぁ! 私も~!」

「うそぉ~。俺まだ5枚残ってるのに~」

「あ、俺次で終わりだ」



私の後に菫、そして隼が上がった。
最後は怜也くんと透瑠くん一騎打ちだ。



「さぁモルモットくん、どこからでもかかってきな?」



怜也くん……! その呼び名は禁句なのに……!



「……ヤブ医者先輩には負けませんよ?」



あ、言い返した。

ヤブ医者先輩呼ばわりにみんなが爆笑する中、透瑠くんが全神経を集中させてカードを引いた。

結果は……。



「うそぉ……マジかよぉ……」

「先輩、残念でしたね」



口元のわずかな動きを見逃さなかった透瑠くんの勝利。

怜也くんには罰ゲームとして、音楽に合わせて奇妙なダンスを披露することに。


その後は、写真を撮ったり、テレビゲームやボードゲームをして、夕方までたっぷり楽しんだ。
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