小動物な後輩君の愛が深すぎる




「じゃあまたなー」

「「バイバ~イ!」」



夕方5時半。
一足先に、電車で来た怜也くんと菫が帰っていった。

残った私達は、余った料理を取り分けて、持ち帰り用のケースに入れている。



「楽しかったな。次は清花の家で集まるのはどう?」

「えー、4人も来るの? お母さん騒ぎ散らかしそう」

「アッハハ! あり得る!」



お母さんは確実として、お父さんもお酒飲んだら騒ぐかもしれないなぁ。

ま、騒がしいのは慣れてるから、たまにはいいかもね。


隼の家を後にし、透瑠くんと2人で帰路に就く。



「そういえば、検定どうでした?」

「あぁ、合格したよ!」

「おめでとうございます!」



パーティーの話や冬休みの話で盛り上がっていると、あっという間に透瑠くん家に到着した。



「ちょっと待っててくださいね!」

「は~い」



小走りで家の中に入っていった透瑠くん。

どうやら私に渡したい物があるそう。

ブランケットだけでも充分嬉しいのに……わざわざ準備してくれたんだな。



「お待たせしました~」
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