小動物な後輩君の愛が深すぎる
繊細な恋心
透瑠side
「そろそろ決めたら?」
「だよな……」
年が明けた冬休み。
今、ファミレスで樹に告白の相談をしている。
本当は12月中にしようと思っていた。
けど、パーティーがあった上、宿題と大掃除で忙しくて、告白するタイミングを掴めなかったんだ。
「ダラダラ引き延ばしてたら、あっという間に3学期終わるよ?」
「……うん」
保健室から帰る途中で怖じ気づいて、先生の話をしてしまったのがなぁー。
嫉妬はしてなかったけど、チキンな性格がいらぬショックを招いてしまった。
「っていうかさ……そんなに見たいの? ノート」
「え? うん。だって姉ちゃんの遺言が書かれてるかもしれないし」
樹はノートの内容を知っている。
でも、清花さんに口止めされたのか、ヒントさえも教えてくれない。
あんなに拒否してたから、多分、というか、確実に俺に関することなんだと思う。
「なぁ、本当に俺の悪口じゃないんだよな?」
「うん。それはハッキリ言える」
「じゃあ……いじめられてたことは……?」