小動物な後輩君の愛が深すぎる

「ええっ! マジ⁉ 大胆だねぇ」

「まぁな。でも、海外だと男性から女性にプレゼントを贈るみたいだから、何の問題もなし!」



それにこの間あげた誕生日ケーキ、美味しかったって好評だったし。
お菓子をあげるのと同時に告白しよう!

ケーキにしようか、ドーナツにしようか、味を変えたカップケーキにしようか……。



「透瑠、バレンタインの日学校休みだよ」

「えっ、マジ?」



スマホでカレンダーを見せてきた樹。

なら、金曜日か月曜日に渡すか。

あ、でも家近いし、当日にどこかに呼び出して渡すのもありかも。
清花さんの予定が空いているならの話だけど。







「おはよー、透瑠ー」

「わ、おはよう隼くん!」



迎えた始業式の日。通学中に隼くんと合流。

自転車を押しながら一緒に学校に向かう。



「今日は早いね~」

「始業式だしな。実は、今年は早寝早起きしようと決めたんだよ」

「おぉ~! じゃあ明日も早いんだ?」

「あぁもちろん。もう三日坊主とは言わせねーよ?」
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