小動物な後輩君の愛が深すぎる
「ええっ! マジ⁉ 大胆だねぇ」
「まぁな。でも、海外だと男性から女性にプレゼントを贈るみたいだから、何の問題もなし!」
それにこの間あげた誕生日ケーキ、美味しかったって好評だったし。
お菓子をあげるのと同時に告白しよう!
ケーキにしようか、ドーナツにしようか、味を変えたカップケーキにしようか……。
「透瑠、バレンタインの日学校休みだよ」
「えっ、マジ?」
スマホでカレンダーを見せてきた樹。
なら、金曜日か月曜日に渡すか。
あ、でも家近いし、当日にどこかに呼び出して渡すのもありかも。
清花さんの予定が空いているならの話だけど。
◇
「おはよー、透瑠ー」
「わ、おはよう隼くん!」
迎えた始業式の日。通学中に隼くんと合流。
自転車を押しながら一緒に学校に向かう。
「今日は早いね~」
「始業式だしな。実は、今年は早寝早起きしようと決めたんだよ」
「おぉ~! じゃあ明日も早いんだ?」
「あぁもちろん。もう三日坊主とは言わせねーよ?」