小動物な後輩君の愛が深すぎる
◇
「ハッピーバレンタイン!」
「ありがとう! 私も作ってきたよ!」
迎えたバレンタイン前の金曜日。
教室と廊下から、女子達がお菓子を交換する声が聞こえてくる。
今日渡そうか悩んだが、暖房で悪くならないか不安だったので、当日呼び出して渡すことにした。
「ん~、今日はいい匂いがするねぇ~」
「嗅ぎすぎ」
チョコの甘い匂いを嗅ぐ樹。
教室に入ってくる女子達の手にはお菓子がたくさん。
暖房が効いてる上に、空気がこもってるから、より甘ったるく感じる。
寒いけど、新鮮な空気を吸いに一旦外に出よう。
「……うわぁ! 清花さん!」
「おっ、透瑠くん!」
教室のドアを開けると、いきなり清花さんが現れた。
手にはラッピングされた袋がふたつ。
もしかして。
「ちょうど良かった! 今日バレンタインだからお菓子作ってきたの! どうぞ!」
「ありがとうございます……」
ラッピングされたお菓子を受け取ると、彼女は教室にいる樹にもお菓子を渡し、颯爽と去っていった。
「ハッピーバレンタイン!」
「ありがとう! 私も作ってきたよ!」
迎えたバレンタイン前の金曜日。
教室と廊下から、女子達がお菓子を交換する声が聞こえてくる。
今日渡そうか悩んだが、暖房で悪くならないか不安だったので、当日呼び出して渡すことにした。
「ん~、今日はいい匂いがするねぇ~」
「嗅ぎすぎ」
チョコの甘い匂いを嗅ぐ樹。
教室に入ってくる女子達の手にはお菓子がたくさん。
暖房が効いてる上に、空気がこもってるから、より甘ったるく感じる。
寒いけど、新鮮な空気を吸いに一旦外に出よう。
「……うわぁ! 清花さん!」
「おっ、透瑠くん!」
教室のドアを開けると、いきなり清花さんが現れた。
手にはラッピングされた袋がふたつ。
もしかして。
「ちょうど良かった! 今日バレンタインだからお菓子作ってきたの! どうぞ!」
「ありがとうございます……」
ラッピングされたお菓子を受け取ると、彼女は教室にいる樹にもお菓子を渡し、颯爽と去っていった。