小動物な後輩君の愛が深すぎる
ニコニコ顔で袋を開ける樹に、「早速開けるのかよ」と、ツッコミを入れ、廊下に出て自分もこっそり中を確認。


匂いがあまりしない。

甘い物が苦手なのは知ってるから、生チョコとかじゃなさそうだけど……なんだろう。



「せんべい……?」



中に入っていたのは、こんがりと茶色に焼けたせんべいだった。







「クッキー美味し~」

「良かったな」



昼食を食べ終えて、早速樹は今朝もらったお菓子を食べている。

自分もその後ろでせんべいをボリボリ。


めちゃめちゃ美味い……。

せんべいはよく好んで食べてきたけれど、チョコがコーティングされたせんべいは初めて。

甘さ控えめでとても食べやすい。


俺の好みを考えて、樹のクッキーとは別に用意してくれたのが嬉しくて頬が緩む。


お菓子を味わった後、ノートを片手に職員室へ。

授業でわからなかったところがあったため、先生に聞きにいくことに。



「あぁ~、この式を使うんですね。ありがとうございました」



先生の丁寧な解説により、どの公式を使えばいいのかが判明し、スッキリした。

良かった。これでテスト勉強も安心してできる。
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