小動物な後輩君の愛が深すぎる
「先生、ご協力ありがとうございました。後は私達で解決するのでご安心ください」
「了解。じゃあまたね」
「えっ、ちょっ」
清花さんが俺の腕をガッチリ掴んで淡々と話すと、先生はにこやかに去っていった。
「…………うさぎ捕獲作戦大成功」
「酷い! 騙しましたね⁉」
「そっちだって菫に匿ってもらってたでしょ?」
「それは……」
返す言葉が見つからない。
どんな顔して会ったらいいのかわからなくて、たまたま近くにいたラグ先輩に助けを求めたんだ。
片方の手で腕を離そうとしても、両手で掴まれていてびくともしない。
清花さんは海先生と仲良しだからな。
きっと逃げまくる俺を捕まえたくて頼んだんだろう。
怒りが腕を掴む手に表れている。
「……私の軽率な行動で勘違いさせてごめんなさい。透瑠くんが優しいからって調子に乗って……弄んでた。本当にごめんなさい」
「いえ! 俺が勝手に思い込んだだけですし……」
どうやら俺が落ち込んでいた様子を上川先輩と樹から聞いたようで……これでもかってくらい謝られた。
「了解。じゃあまたね」
「えっ、ちょっ」
清花さんが俺の腕をガッチリ掴んで淡々と話すと、先生はにこやかに去っていった。
「…………うさぎ捕獲作戦大成功」
「酷い! 騙しましたね⁉」
「そっちだって菫に匿ってもらってたでしょ?」
「それは……」
返す言葉が見つからない。
どんな顔して会ったらいいのかわからなくて、たまたま近くにいたラグ先輩に助けを求めたんだ。
片方の手で腕を離そうとしても、両手で掴まれていてびくともしない。
清花さんは海先生と仲良しだからな。
きっと逃げまくる俺を捕まえたくて頼んだんだろう。
怒りが腕を掴む手に表れている。
「……私の軽率な行動で勘違いさせてごめんなさい。透瑠くんが優しいからって調子に乗って……弄んでた。本当にごめんなさい」
「いえ! 俺が勝手に思い込んだだけですし……」
どうやら俺が落ち込んでいた様子を上川先輩と樹から聞いたようで……これでもかってくらい謝られた。