小動物な後輩君の愛が深すぎる
「あの……こんな時にあれですけど、ノート見せてくれますか……?」
「あぁ……うん、いいよ」
息切れしながら、「後で問い詰めるか……」と呟いた清花さん。
瞳の奥には炎がメラメラ。もう半殺しモードだ。
勝手に覗いてきたのは許しがたいけど、あの3人が無事でありますようにと願っておいた。
◇
「さ、どうぞ」
「おじゃまします……」
そのまま家にお邪魔して、交換ノートを見せてもらうことに。
彼女の部屋に入り、座布団に正座して呼吸を整える。
「あの……もしかして、それに俺の秘密が書かれてたりしますか……? 例えば……笑顔の練習してるとか」
「そうなの? 可愛いね。秘密かどうかは、私じゃわからないから、自分の目で確認してみて」
再び恥を晒して尋ねるも、答えを濁されてしまった。
大声で拒否され、奪い取ったら捕まって壁に押しつけられたぐらい、重要なことが書かれているであろうノート。
約束通り気持ちを伝え、今、彼女の手からノートを受け取った。