小動物な後輩君の愛が深すぎる
っていうか、わざとケガしたって……そこまでして見たいか⁉

「仕事増やすんじゃねーよ! 消耗品の無駄遣い!」って内心めっちゃ怒ってると思う。


その後、押しかけた男子と揉め事があったらしく、保健委員は1学期で辞めたんだと。

お気の毒……。



「清花さんにそんなことが……」

「うん……ん? 清花さん?
下の名前で呼ぶくらい仲良しなの?」



ふいうちのツッコミに心臓がドキッと音を立てた。

しまった! ついいつもの癖で!



「えっ、あっ、まぁ……うん」

「水沢~っ、なぁ~に焦ってんだよ~! もしかして先輩のこと好きなの?」

「ええっ⁉」



図星を突かれ、思わず大声を上げてしまった。


あー、終わった。
今クラスメイト達の顔が最上級にニヤついている。


この後、ホームルームが始まるまで、彼らから質問攻めに遭いましたとさ。







「クラスのみんなに応援されるなんて、愛されてるねぇ」

「うるせぇ」



ホームルームが終わると、樹がニコニコしながら話しかけてきた。

樹め……今朝といい、絶対楽しんでるだろ……!
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