小動物な後輩君の愛が深すぎる
「集中集中! テスト前なんだから切り替えねーと!」

「わぁお、真面目だね」

「高校最初のテストだぞ。緊張して頭真っ白になったらいけねーし」



2年生になったら、語学コースに進むつもりでいる。

勉強も難しくなると思うから、今のうちから勉強する習慣をつけねーと。


夏休みにバーベキューに行くことが決まってるんだから、赤点は絶対避けないといけない。



「ちゃんと休み取りなよ~」

「わかってるよ」



早速1時間目の授業のノートを開いて、前回の復習に取り組む。

間違えた問題は教科別にルーズリーフにまとめて、すぐ見返すことができるようにしている。

すると……。



「なぁ、ずっと気になってたんだけど、透瑠っていつから青石先輩のことが好きなの?」

「あぁ~……いつからっていうか、一目惚れなんだよね」



尋ねてきた樹に走らせていたペンを止めて答えた。

清花さんに出会ったのは、今から4年前。
まだ俺が小学生の時だった。







GWのある日。
今日も隣の部屋に姉の友達が遊びに来ている。

今までは全然なかったのに、中学生になってから、毎週のように家に呼んではお祭り騒ぎ。
< 26 / 236 >

この作品をシェア

pagetop