小動物な後輩君の愛が深すぎる
バカにした口調で口を開いた姉。

いや、引きこもり関係なくね?
ってか、引きこもってるの休みの日だけだし!
一応学校には通ってるし!



『は? そっちだってチマチマしててネズミみたいじゃん』

『はぁ? ウチよりチビのくせに?』

『ほらほらケンカしないの。どっちも似たようなもんじゃない』

『アハハ! うさぎとネズミって!』



仲裁に入る青石さんと、ゲラゲラ笑っている黒瀬さん。


話によると、2人は中学のクラスメイトで、ハンバーガー好きの仲間らしい。

なんか匂いがするなと思ったら、テーブルの上には食べかけのハンバーガーが置いてある。


1、2、3……7個?
えーと、ひとりで2個以上食べる計算かな?

すげーな。俺1個でお腹いっぱいになるのに。

類は友を呼ぶならぬ、食いしん坊は食いしん坊を呼ぶのか……。



『あ、透瑠くんだっけ? 俺、同じ学区内だから小学校も同じだよ』

『えっ、そうなんですか⁉ じゃあ黒瀬先輩って呼ばなきゃ……』

『ハハハ! 隼でいいよ。敬語もいらないからさ』



爽やかに笑う黒瀬さん。

一見近寄りがたい雰囲気だけど、話すと意外と気さくな様子。
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