小動物な後輩君の愛が深すぎる
『あ、青石さんは……?』

『清花は隣の小学校。ギリギリ学区が違うんだよね』



野菜たっぷりのハンバーガーを口に含み、姉の説明にうんうんと頷く青石さん。


口調が落ち着いている上に、食べ方もすごく上品。

青石さんも黒瀬さんと同様、近寄りがたい雰囲気が漂っている。


けど、黒瀬さんみたいに意外と気さくだったりするのかな……?



『透瑠くん、私のことも下の名前でいいよ。名字じゃ壁感じるし』



ハンバーガーを食べ終わった青石さんが突然口を開いた。

いきなり下の名前で呼ばれたからか、心臓がドクンドクンと音を立てている。


さっきも黒瀬さんに呼ばれたのに、何でこんなにドキドキしてるんだ……?



『えっ……じゃあ、清花さんって呼んでいいですか?』

『うん。よろしくね、透瑠くん』



恐る恐る呼ぶと、青石さんはふわりと優しく笑って、再び俺の名前を呼んだ。



『っ……よ、よろしくお願いします』



無表情と笑顔のギャップに、心臓の音がまたドクンと音を立てた。


うわっ、めっちゃ可愛い……。
ヤバい、顔熱くなってきた。
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