小動物な後輩君の愛が深すぎる
『あれ? もしかして照れてんの?』

『えっ、べっ、別に照れてなんか……』



ニヤニヤした顔で顔をまじまじと覗いてきた姉。


心なしか、黒瀬さんも口角が上がっているような。

青石さんは気まずそうに少し俯いている。



『っ……お、お邪魔しました……!』



その場にいるのが恥ずかしくなり、逃げるように自分の部屋に戻った。


……最悪。

こんなんだから、うさぎって言われるだろうな。






『『お邪魔しました~』』



夕方になり、自転車に乗って帰っていった2人を見送った。


さっきは座っていたためわかりづらかったけど、黒瀬さんも青石さんも背が高かった。

頭1個分は差あったと思う。俺が小さいだけ?
いいなぁ……。



『清花に惚れちゃった?』

『なっ……⁉』

『美人だけど、笑うと可愛いって最高だよねぇ~』



玄関のドアを閉めた後、ニヤリと笑った姉。

うわぁ全部バレてる……。



『協力しようか?』

『…………また呼んで』

『オッケー♪』
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