小動物な後輩君の愛が深すぎる


それからというもの、姉にまた毎週のように2人を家に呼んでもらい、自分も仲間に入れてもらった。

年上だから少し緊張してたけど、黒瀬さんも青石さんも温かく迎えてくれたおかげで、すぐ仲良くなれた。


中学生になると、一緒に登下校するように。

一緒に勉強したり、外に遊びに行ったりして、次第に引きこもることも減少。

本好きの樹とも仲良くなって、性格も少し明るくなっていった。







「なるほど。笑顔に一目惚れしたのか」

「うん。清花さんも俺と同じで読書とゲームが好きで、毎週通信対戦してたんだよ」



家に遊びに来た時は、4人全員で対戦してたっけ。

毎回俺と清花さんが最後まで残って戦ってて。清花さん、ゲームめっちゃ強いんだよね。



「ねぇ、2年ぶりに会ったわけじゃん? 智恵理さんのことは話さなかったの?」

「あー、まだ話してないなぁ。姉ちゃんには昨日、『清花さんに会ったよ』って話した」

「ほぉ~。で、何か反応あった? 『そうなの⁉ 今度連れてきてよ!』とか聞こえなかった?」

「ねーよ。もし聞こえてたら朝イチでお前に伝えてるって」
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