小動物な後輩君の愛が深すぎる
お茶目な表情を浮かべる怜也くん。
見た目と中身が全然違うため、クラスメイト達からは残念なイケメンと呼ばれているらしい。
だけど、実は意外にも根は真面目。
その上成績も優秀で、理数系はほぼ満点という、とても素晴らしいギャップを持っているのだ。
上靴に履き替えて教室に向かっていると、掲示板にでかでかと貼られている紙が目に入った。
その紙には、『本日、数量限定ビッグバーガー販売‼』と書かれている。
ビッグバーガーというのは、不定期で販売されるハンバーガーのこと。
1年生の頃から授業が終わると猛ダッシュで買いに行っていて、私はその中のトマトバーガーが大のお気に入り。
トマトが肉厚で噛みごたえがあるんだ。
「あ、今日販売なんだ。確か清花ちゃん、これ好きだったよね」
「うん。でも4時間目体育だからなぁ……」
実はこのハンバーガー、生徒達に人気があって、数分で売り切れてしまうため、毎回買えるわけではない。
体育館から購買まで距離があるから、ダッシュで行っても間に合わないと思う。
「あれ、まだいたの?」
掲示板の前で立ち尽くしていると、自転車を置いてきた隼がやってきた。