小動物な後輩君の愛が深すぎる


「いよいよ今日販売かー、楽しみ~! 清花もこれ好きなんだよな? 買うの?」

「いや。今日体育があって、時間に間に合わないから……」



隼に返答した後、紙に写っているハンバーガーの写真を見つめる。


2年生最初のビッグバーガー。

中間テストに向けて、食べてパワーつけたかったけど……今回は見送るか。



「あー……なら、清花の分も買ってこようか?」

「……え?」



隣を見上げると、ニコニコ笑顔でこちらを見つめる隼と目が合った。



「いいの⁉」

「うん。俺も4時間目移動教室だけど、購買に近い場所だから」

「ありがとう……! お願いします!」



どんより曇っていた心がパアッと晴れた。

あぁ、これでテスト頑張れるよ。
ありがとう、本当にありがとう……。







隼にハンバーガーをお願いした後、現代文の授業で行われる漢字テストの勉強に取り組む。



「……清花ちゃん、漢字テストの範囲ってどこだったっけ?」

「え、忘れたの? 今勉強してるところの……ノートに書いてないの?」
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