小動物な後輩君の愛が深すぎる
「アハハハハ~!」と大声で笑い始めた2人。
……そんなに笑う?
隼! あんたはもう少し財布の紐を締めなさい!
半額だからってポンポン買わないの!
だから金欠になるんだよ!
「……もう! 笑いすぎ!」
「ごめんごめん、そんな叩くなって」
「すみません……フフ」
道の真ん中で笑われるのが恥ずかしくて、両脇にいる2人の背中をバシバシ叩いた。
隼はともかく、透瑠くんの目にはうっすら涙が。
はぁ……透瑠くんにからかわれる日が来るなんて思ってなかったよ。
両脇からの笑う声に顔をしかめながら帰路に就いたのだった。
帰宅し、早速買った服を取り出す。
「白レースのワンピースなんて、どこに着て行くんだ?」と思いながらも、着用して全身鏡の前へ。
うーん……。
サイズはぴったりなのに、服の華やかさに顔が追いついていない。巻き髪にメイクバッチリじゃないと服に負けそう。
「……髪、伸ばすか」