小動物な後輩君の愛が深すぎる
愉快な家族達
透瑠くんと再会して約1ヶ月。
あれから空白期間を埋めるように、一緒に過ごす時間が増え、隼も交えて昔みたいにたくさん話すようになった。
今日も朝から、図書室で一緒に期末テストの勉強をしている。
「清花さん、夏祭りに行きませんか?」
「あー、来月の?」
「はい。空いているなら、その……2人で」
「えっ」
休憩中、隣に座っている透瑠くんが真剣な面持ちで口を開いた。
2人ってことは……まさか、デートのお誘い⁉
……いやいや、何考えてんだ。
単なる友達同士、先輩後輩としてのお誘い……だよね。
「ダメですか……?」
「いや……」
ちょっと、そんな困り顔で可愛く言われたら断れないじゃん。
確かに、期末試験終わったら遊ぼうとは言ったけど、初めて2人で出かけるのが夏祭りって……。
でも……。
「ううん、行こうか」
「やった! 楽しみ!」
前回に続き、またもうるうるの眼差しに負けてしまった。