小動物な後輩君の愛が深すぎる
可愛いと言うと拗ねちゃうから、本人は無自覚なんだろうけど、本当あざとすぎる。
なんだろう……顔というか、性格というか。
もう存在自体があざといって感じ。
これも言ったらまた拗ねるんだろうな。
「体調はどう? 教室寒くない?」
「冷房が当たりにくい席にしたので、前ほど寒くはないです。カーディガンも着てますし」
「ほら!」と若干萌袖になっている腕を見せてきた。
うわっ、あざとい!
白ニットだし、余計うさぎに見える!
なーんて言ったら、絶対拗ねちゃうから言わないけど。
その可愛さを少し分けてほしいよ。
「ここ最近、寝つきも良くて、朝もスッキリ起きられてるんですよ~」
「へぇ、そうなんだ」
口角を上げて目を細めた透瑠くん。
実は自分も、透瑠くんと交流が増えてから、不思議と寝つきが良くなって、スッキリと起きられるようになったんだよね。
なんでだろうって思ったけど……多分、透瑠くんと会うと元気になるからだと思う。
話してて楽しいし、可愛くて癒されるし。