小動物な後輩君の愛が深すぎる
苦手な人と会ったら気分が悪くなるの逆で、好きな人に会ったら気分が良くなるみたいな。

……あ、友達としての、後輩としての好きだよ?



「睡眠の質も良くなったから、このまま身長も伸びてほしいな~」

「身長って……透瑠くん、そこまで小さくないよね?」

「一応170はありますけど、この顔だと小さく見られがちなんですよ」



その場でぐーっと伸びをし出した透瑠くん。
あと10センチ欲しいらしい。


プラス10センチなら、180……隼と同じくらいだ。
よく可愛いって言われてるから気にしてるのかな。







「テスト終わったら、三者面談ありますよね。」

「あぁ、そうだった、嫌だなぁ……」

「えっ、清花さん優秀だから心配ないと思いますけど……」

「私じゃなくてお母さんのこと。陽キャだからさ」



図書室からの帰り道。

三者面談があることを思い出して溜め息をついた。


前にも説明したように、私のお母さんは生粋の陽キャ。

去年の三者面談では、娘の私よりもはしゃいでて、後日担任の先生に『本当に親子なの……?』と言われたくらい、根底から明るい。
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