小動物な後輩君の愛が深すぎる
周りに見渡すと、面談を終えた親子達がチラチラとこちらを見ていた。
静かな昇降口で大きな声で話しているから、余計目立っているんだろう。
「ちょっと! もう少し声抑えてよ! 他の人達がびっくりしてるって!」
「あら、ごめんねぇ~」
ふと透瑠くんを見ると、母親達の圧にやられたのか、げっそりと疲れた顔で立ち尽くしていた。
あぁもう、これ以上見ていられないよ……。
「そんなに話したいなら、外でやってよ」
「そうね。そうだ! せっかくだし、このままみんなでお昼食べに行こうか!」
いや、なんでそうなる⁉
一旦家に帰ってお寿司買いに行くんじゃなかったの⁉
「賛成! 透瑠も行くでしょ?」
「うん……早く行こ、腹減った」
その場から逃げるように先に歩き出した透瑠くん。
そのまま私達は、お昼ご飯を食べにファミレスに向かうことに。
はぁ……これは長期戦になりそうだ。
◇
「夏休みのキャンプ、人気なのか、7月の予約が取れなかったのよ~」
「この前テレビで特集されてたもんね~」
ファミレス内。
会話を楽しむ母親達の隣で、静かに食事を取る私達。
静かな昇降口で大きな声で話しているから、余計目立っているんだろう。
「ちょっと! もう少し声抑えてよ! 他の人達がびっくりしてるって!」
「あら、ごめんねぇ~」
ふと透瑠くんを見ると、母親達の圧にやられたのか、げっそりと疲れた顔で立ち尽くしていた。
あぁもう、これ以上見ていられないよ……。
「そんなに話したいなら、外でやってよ」
「そうね。そうだ! せっかくだし、このままみんなでお昼食べに行こうか!」
いや、なんでそうなる⁉
一旦家に帰ってお寿司買いに行くんじゃなかったの⁉
「賛成! 透瑠も行くでしょ?」
「うん……早く行こ、腹減った」
その場から逃げるように先に歩き出した透瑠くん。
そのまま私達は、お昼ご飯を食べにファミレスに向かうことに。
はぁ……これは長期戦になりそうだ。
◇
「夏休みのキャンプ、人気なのか、7月の予約が取れなかったのよ~」
「この前テレビで特集されてたもんね~」
ファミレス内。
会話を楽しむ母親達の隣で、静かに食事を取る私達。