小動物な後輩君の愛が深すぎる
それにしても……お父さんがあんなにニコニコして運転してるの初めて見たかも。

学生時代はおとなしかったらしいけど、もしかしたら、打ち解けたらめちゃめちゃ話すタイプだったのかもしれない。



「清花パパ、めっちゃノリノリですね」

「アハハ……うるさくてごめんね」

「いえいえ。うちのお父さんも同じですから」



前の席ではしゃいでいる両親達に気圧されながら、隣に座っている透瑠くんとコソコソ話す。

助手席にいる透瑠パパを見ると、これでもかってくらい口角が上がっている。


……まさに、類は友を呼ぶ。だな。



「清花ちゃん! お菓子どうぞ!」

「あっ、ありがとうございます!」



斜め前に座っている透瑠ママからお菓子をお裾分けしてもらった。

チョコレートやクッキー、アメ玉を受け取り、透瑠くんと分け合う。



「うわ、甘い物ばっか……しょっぱい物ないの?」

「はいはい。どうぞ」



チョコレートを返却してせんべいを受け取った透瑠くん。


そういえば、甘い物は得意じゃないって昔から言ってたっけ。

全然食べられないわけではないけど、胃もたれするため、たくさんは無理らしい。
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