小動物な後輩君の愛が深すぎる



「……何?」

「あ、いや、別に……」



怪訝な目つきで睨まれ、慌てて視線を逸らす。

せんべいにかぶりついている姿がうさぎみたいで、ついガン見しちゃった。



「またうさぎそっくりって思った?」

「……バレてた?」

「顔に書いてあります」



低い声で返答して、プイッとそっぽを向いた。


せっかくご機嫌だったのに、まだ高速道路にも入っていないのに。

……やってしまった。







「────本当に野菜好きなんですね」

「だって美味しいんだもん」



1時間後、サービスエリアに到着し、現在昼食を食べている。

機嫌が直った透瑠くんを前に、トマトたっぷりの野菜バーガーにかぶりつく。


みずみずしいキャベツがトマトを包んで……さいっこう!



「清花ちゃん健康的だねぇ。お肉は食べられるんだったっけ?」

「はい。今日たくさん食べたいので、今のうちに野菜を取っておこうと思いまして」

「おぉ~、計画的だね~! 本当お父さんそっくり!」
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